01暮らしと香り
枕草子や源氏物語などの古典文学に描かれているように、古来より香りは暮らしの中で日常的に取り入られてきました。薫玉堂では、現代の暮らしの中で香りを楽しんでいただける様々な商品をご用意しています。
-
空間に香りを
一日の始まりを爽やかに、午後の気分転換に、そして就寝前のくつろぎのひと時に。お部屋を香りで演出することで、心地よい時間に導いてくれます。
線香、印香、キャンドル、フレグランスオイル
-
香りを持ち運ぶ
お気に入りの匂い袋をポーチや鞄に忍ばせてお出かけしたり、香筒に線香を入れて旅のおともに。いつでもどこでも、香りの力で心やすらぐひと時を過ごすことができます。
匂い袋、香筒
-
香りを送る
大切な方へ差し上げる手紙に香りを添えるという日本ならではの文化。手紙の封を開けた瞬間の上品な香りに、送り手のこまやかな心遣いが伝わります。
文香
-
衣類に香りを
箪笥や保管箱の隅に虫よけ香や衣香を忍ばせることで、大切な衣類や古書などを良い状態で保管することができます。ほのかな移り香もお楽しみください。
虫よけ香、衣香
02合掌と香り
香を焚き、清浄な気持ちで手を合わせ、仏さまへの感謝とご先祖さまをご供養する気持ちを表します。薫玉堂では、多くの寺院さまやご家庭での、毎日のお勤めにご使用いただける商品をご用意しています。
-
香りのお供え
ご仏前へ香りをお供えします。合掌礼拝、お香を焚き、仏さまへ深く慎む心を捧げ、芳しい香りで身を包み故人を偲びます。沈香や白檀など薬種としても使用される、香り豊かな天然香料を調合しています。
焼香、線香
-
香りのご進物
偲ぶ思いを香りとともに贈ります。年忌法要、お盆、お彼岸、お悔やみごとなどのお供えとして、心が伝わる高貴で上品な香りのご進物をご用意しています。
年忌法要、お盆、お悔やみごと

03香木と香料
お香の原料は、長い年月をかけ熟成した香木や、今も薬や食用として使われている天然香料を使用しております。自然からの贈り物といえるその妙なる香りは、人に優しいだけでなく、調合することにより香りの世界に深みを与え、日々の暮らしに潤いと彩りを運んできます。
-
唐木香 : karamokko
キク科の多年草の根を乾燥させた生薬(健胃・整腸剤)。芳香と苦みがある。中国原産。
-
大茴香 : daiuikyo
モクレン科の常緑喬木の実。香辛料「八角」としても知られる。中国南部・ベトナム北部原産。
-
丁字 : choji
フトモモ科の花蕾。辛く刺激の強い香り。古来より代表的な香辛料。インドネシア・ザンジバル原産。
-
零陵香 : reiryoko
サクラソウ科モロコシソウの地上部の全草。スパイスとして、種子を薬用としても使用。中国原産。
-
甘松 : kansho
オミナエシ科の草木。根及び根茎を乾燥させたもの。茎は生薬として鎮静、健胃に使用。中国原産。
-
藿香 : kakko
パチョリとも呼ぶシソ科の多年草。全草または葉を乾燥させたもので健胃薬としても使用。インドネシア原産。
-
山奈 : sanna
ショウガ科バンウコンの根茎を乾燥させたもの。漢方としては消化促進等に。 中国・インド北部原産。
-
桂皮 : keihi
クスノキ科の常緑樹高木の樹皮を乾燥させたもの。シナモンの名で親しまれる。 中国・ベトナム原産。
-
龍脳 : ryuno
フタバガキ科の常緑高木より採取される塩状の結晶。防虫効果、墨の香りとしても有名。スマトラ・ボルネオ原産。
-
安息香 : ansokuko
エゴノキ科の安息香樹の樹脂。バニラに似た濃厚な香りで保留効果がある。タイ・インドネシア原産。
-
没薬 : motsuyaku
カンラン科の芳香ゴム樹脂が凝固したもの。古くはミイラの防腐剤。アフリカ東部・アラビア半島。
-
乳香 : nyuko
カンラン科の樹木のゴム樹脂が凝固したもの。鎮痛やリラクゼーションに使われる。アラビア半島原産。
-
龍涎香 : ryuzenko
マッコウクジラの腸内に発生する結石状のもの。アンバーグリスとも呼ぶ。インド洋・南太平洋周辺原産。
-
貝香 : kaiko
巻貝のふたの部分にあたり、香りの保留効果がある。マダガスカル原産。
-
麝香 : jyako
山岳地帯に生息する雄の麝香鹿の香のうより採取。ムスクとも呼ぶ。 チベット・ネパール原産。
-
伽羅 : kyara
ベトナムの限られた地域でしか産出されない、沈水香木の中で最も品位の高い香木。 ベトナム原産。
-
沈香 : jinko
ジンチョウゲ科の樹木の樹脂が様々な要因で凝結し、熟成されたもの。ベトナム・インドネシア原産。
-
白檀 : byakudan
ビャクダン科の芯材部分。インドマイソール原産の「老山白檀」が最高品質。インド・インドネシア原産。