明治時代の印香の型
薫玉堂が明治時代に使用していた印香の道具。
印香は型を使って多種多様な印香を一つひとつ手作業で作ります。当時のさまざまなおめでたい柄や季節の草花を象った形が残っています。
香炉の中に炭団を入れて温めた灰の上に印香を載せて香りを楽しむのですが、手間がかかるため近年ではどうしても敬遠されがちになってきました。
明治時代はもっと灰や炭が身近にあったので手軽に楽しむことができたのでしょう。
両面に柄を入れることができるように緻密な細工がされていて、当時の丁寧なものづくりが偲ばれる道具です。